令和4年度文化芸術振興費補助金メディア芸術アーカイブ推進支援事業における採択事業の取組及び成果の概要について

文化庁広報誌『ぶんかる』キャラクター「ぶんちゃん」

文化芸術振興費補助金メディア芸術アーカイブ推進支援事業は、我が国の優れたメディア芸術作品の散逸、劣化などの危険性が高いメディア芸術作品の保存及びその活用・公開等を支援することにより、我が国のメディア芸術の振興に資することを目的とするものである。

本支援事業の詳細は、以下文化庁ウェブページに記載のとおり。
https://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/kobo/93659601.html

本年度においては、応募38件に対し、18件を採択(採択率47%)した。採択事業の概要は以下のとおりである。

団体名:一般財団法人大阪国際児童文学振興財団
事業名:明治、大正、昭和初期の子ども向け雑誌のデジタル化
補助金の額:3,513千円

明治、大正、昭和初期の子ども向け絵雑誌には多くのマンガや絵物語が掲載されており、同時代や後代のマンガ家・画家等に少なからず影響を与えたことはよく知られている。しかし、資料の所蔵機関が少ないことからその全貌は明らかではなく、現代のマンガ文化等との影響関係を論じることを困難にしている。そのような状況の中、大阪府立中央図書館国際児童文学館には『子供マンガ新聞』、『少女画報』、幼年や少年向けの雑誌など、明治期から昭和初期に発行された多くの貴重な児童雑誌が所蔵されており、国際児童文学館にしか所蔵がない巻号も多く含まれる。

資料の劣化が激しいこれらの雑誌をデジタル画像化し、内容目次を含めて公開することは我が国のメディア文化の発展に大きな意義がある。本事業では『子供マンガ新聞』、『少女画報』等の雑誌の保存のためのデジタル化、内容目次の入力を行った。

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団体名:一般社団法人展示映像総合アーカイブセンター
事業名:展示映像の記録・保存・デジタル化推進事業
補助金の額:1,185千円

博覧会、展示会等のイベントや、文化施設、商業施設等で上映される「展示映像」は上映期間を終えると、作品の多くは上映空間や機材が撤去されることもあり、総合的に保存されることはまれである。同時代の映像技術や表現の先進的な側面を持ちながら、アーカイブされることはなかった。

この展示映像を後世に残すことをめざして、(一社)展示映像総合アーカイブセンターセンターにて保有している展示映像の中から、フィルムの劣化が危惧される次の3作品の資料整理、デジタル化、データの一部公開を行った。

(1)『日本・人と自然』1974年スポーケン国際博覧会日本館(35mm×3面マルチ映像、15分)16mm縮小版対象
(2)『鉄と稲』1985年つくば科学万博歴史館(スライド4×4判、ライカ判 、70mm8p、8分)内スライド対象
(3)『時空を超えて~石炭エネルギーの旅~』1995年大牟田市石炭産業科学館(3面マルチスライド、14分

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3作品の作品一覧
https://acipe-archive.jp/pdf/data-exhibited-video-works-202303.pdf

団体名:一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム
事業名:アニメ脚本と脚本家のデータベース構築
補助金の額:2,737千円

日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムでは、平成17(2005)年から放送番組の脚本を中心に収集し、脚本のデータベース作成を実施している。収集した脚本資料にはアニメーションや特撮(以下アニメとする)の関連資料が1割近く含まれている。アニメ脚本に関してはメディア芸術分野の資料と共に保管およびデータベース化される可能性を考え、平成29(2017)年度より本事業を企画し「アニメ脚本と脚本家のデータベース構築」を行っている。

令和元年(2019)年度、英語版サイトを公開。令和3(2021)年度、モバイル版の公開を行なった。令和4(2022)年度は、アニメのほかドラマ作品の中から特撮作品を切り分け、データベースに追加掲載を行った。

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アニメ脚本と脚本家のデータベース(書誌情報)
http://animedb.nkac.or.jp/

団体名:学校法人明治大学
事業名:明治大学現代マンガ図書館所蔵マンガ本目録データ作成・装備・配架事業
補助金の額:3,900千円

明治大学現代マンガ図書館は、国内最大級の蔵書数をもつマンガ専門図書館である。設立者の故・内記稔夫氏より寄贈を受けた時点では、目録は紙の台帳で管理されていた。

明治大学では10年かけて目録の「データベース化」に取り組み、20万冊の目録作成を実施。これまでは、作家、作品、レーベル毎に配架された資料への作業だったのに対し、残り7万冊は購入時のまま「未配架」であった資料が対象となる。場所も要員も限られた中で、いかに効率的に目録を作成し、合理的な「配架」を実現するかが課題となった。

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明治大学学術成果リポジトリ「2022年度明治大学現代マンガ図書館書誌所蔵一覧(コミックス)」
http://hdl.handle.net/10291/00022753

明治大学現代マンガ図書館OPAC(米沢嘉博記念図書館と共同)
https://manga.meiji.jp/Opac/search.htm?s=5YS1vzZKPBLCwv2TA9pmYx067ib

明治大学現代マンガ図書館「2022年度 マンガ本の「書誌データ作成」及び「配架作業」方法における試み と「MADB(メディア芸術データベース)からのマンガ書誌データ取得ツール」の提供について」
https://www.naiki-collection.jp/%E5%BD%93%E9%A4%A8%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%BF

団体名:学校法人立命館
事業名:ビデオゲーム資料のアクセス性向上と利活用のための調査事業
補助金の額:3,889千円

立命館大学ゲーム研究センターでは、ビデオゲーム作品とその関連資料の目録作成の方法論の検討と実践を重ね、書誌を「RCGSコレクション」において公開してきた。一方で、課題として、研究者だけでなく、専門的な知識を持たない一般の利用者へ向けた資料検索のしやすさや、未知資料の発見の促進が挙げられていた。

本事業では、より資料の特徴が提示可能なデータの作成と公開を通じて資料のアクセシビリティを向上させた。さらに、RCGSコレクションを多機能で簡便なオンライン所蔵品検索サービスへと改修し、公開した。

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RCGSコレクション
https://collection.rcgs.jp/

団体名:株式会社手塚プロダクション
事業名:手塚治虫アニメーション作品の絵コンテ・設定資料のデジタル化
補助金の額:3,145千円

「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」等に代表される手塚治虫のアニメ作品は日本のアニメーション史において多大な影響を与えてきた。

それら作品のアニメ制作の過程において発生した中間成果物である「絵コンテ」は資料として非常に価値が高いものであるが、紙に鉛筆で描かれているため、年月を経て劣化していく。内的要因の経年劣化、酸化は防ぐことが出来ない。特に経年劣化が著しい手塚アニメ作品の「絵コンテ」をデジタル化することで保存と後の活用につなげていくために本事業に取り組んだ。

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手塚プロダクション データ化絵コンテリスト
https://tezuka.co.jp/files/ekonte_list20230124.pdf

団体名:株式会社 ドーガ
事業名:CGアニメコンテストの入選作品及びその関連情報を収集し、データベース化等の整理を行った上で、web等で公開する作業
補助金の額:3,285千円

本事業では、CGアニメコンテストを中心とする自主制作CGアニメの作品や作者、それらに関する様々な情報を収集し、データベース化などの整理を行った。そしてそれらを専用のwebサイト「CGアニメARCHIVES」で公開をした。

CGアニメコンテストは、CGアニメの黎明期である1988年から現在まで継続して行われている唯一のコンテストであり、その入選作群は、CGアニメの発展を語る上で重要な作品のほとんどを網羅している。

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CGアニメARCHIVES
https://archives.cganime.jp/

団体名:慶應義塾大学アート・センター
事業名:中嶋興/VICを基軸としたビデオアート関連資料のデジタル化・レコード化 Ⅲ
補助金の額:3,892千円

本事業は令和2、3年度メディア芸術アーカイブ推進支援事業「中嶋興/VICを基軸としたビデオアート関連資料のデジタル化・レコード化 [I, II]」を引き継ぐものである。戦後から現代にいたる日本のメディア芸術の諸活動を、「インターメディア」という枠組みにおいてとらえ直し、中嶋とVIC(ビデオインフォメーションセンター)の関連資料群を通してビデオアートが包含し得る縦軸である芸術史・映像史と横軸である同時代の多様な芸術活動との連関から、日本のメディア芸術史をよりよく精査可能にするための基盤構築を目指した。そのため、中嶋とVICのビデオテープのデジタル化、レコード化、サムネイル化、およびリスト整備、中嶋のビデオテープ以外の資料(主に写真資料)のリスト整備を行った。また、最新版の《MY LIFE》(中嶋とその他数人による)を作成するためイベント「マイ・ライフ勉強会」(上映+ディスカッション)を行った。

*詳細は次の報告書を参照。『ビデオとアーカイヴ』慶應義塾大学アート・センター、2022年
https://www.art-c.keio.ac.jp/research/research-projects/vic02/

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慶應義塾大学アート・センター 事業公開用サイト
http://www.art-c.keio.ac.jp/research/research-projects/vic02/

団体名:公益財団法人山口市文化振興財団
事業名:高嶺格《いかに考えないか?》を契機としたパフォーマンス作品のオープン化とアーカイブ
補助金の額:1,966千円

高嶺格のパフォーマンス作品《いかに考えないか》(2010年~)は、観客がタッチパネル式キーボードを通じて、スクリーンの向こう側にいるパフォーマーに指示を出し、その指示に応じてパフォーマーが即興的に影絵をつくり出すパフォーマンス作品である。

タッチパネルや合成音声を使用しているため、作品の構成要素が老朽化しており、本事業では、作品の再演に向けたメンテナンスやインストラクションの作成などを進め、作品を後世に受け継がれるような取り組みを進めた。

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団体名:鯖江市
事業名:クリヨウジ作品アーカイブプロジェクト
補助金の額:3,705千円

本事業は、作家クリヨウジ(久里洋二 ※2016年にカタカナ表記に改名)氏のアニメーションを中心としたメディア芸術作品の未整理資料を調査し、カタロギングとデジタル化を実施することで氏の広範な創作活動を包括的に捉え、次世代に資することを目的とした事業である。

クリ氏の作品は日本のメディア芸術の先駆時代の検証に必要不可欠なものである。しかし、それらの貴重な作品及び関連資料はアトリエや倉庫で適切な形で保存されておらず、劣化や損失が危惧される現状にある。また、クリ氏の長年の創作活動は多岐にわたり分量も多いため、全ての資料の調査・カタロキング・デジタル化には複数年かかると推定される。

本事業では、作業計画のもと、未整理資料の総合的な調査、デジタル化を行い、クリ氏へのヒアリングを通して氏の創作活動の全容を把握するべく取り組みを進めた。

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クリヨウジアーカイブサイト
http://yojikuriarchive.com

団体名:特定非営利活動法人ゲーム保存協会
事業名:国内レトロPCゲーム データベース情報入力
補助金の額:3,368千円

レトロゲームの歴史を残すことは、単なる懐かしい過去の記録ではなく、次世代クリエイターや研究者にインスピレーションを与え、未来を作るための活動である。

今年の文化庁助成事業では、国内レトロPCゲームを対象に、現物資料をもつ当協会だからこそできるデータベースへの信頼性の高いデータの登録、専門的な知識と技術によるマイグレーション、国際基準を満たす資料デジタル化などを行った。また、当時のゲーム文化で無視することのできない雑誌掲載プログラムのリスト作成、ゲーム広告についての情報の目録作成も行った。

ゲームに関しては、信憑性があり検索がしやすいゲーム・カタログやデータベースが少なく、文化庁助成事業及び当協会が公開するデータベースが、そうした状況の打開になればと考え、アーカイブ専門機関としての学術的立場から、資料情報の収集と整理を続けている。

現代のクリエイターや研究者が、過去の作品を学び、今後の創作活動に昇華させられる、活きたアーカイブを目指す。

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団体名:特定非営利活動法人プラネット映画保存ネットワーク
事業名:神戸映画資料館所蔵アニメーションフィルムのデジタルアーカイブ事業
補助金の額:3,375千円

神戸映画資料館所蔵アニメーションの中には、複製化やデジタル化ができていないフィルム、さらには題名等が欠落し詳細が不明の作品が多数ある。神戸映画資料館所蔵アニメーションのデジタル化と調査研究は、このコレクションを公開・活用するための基盤を構築するもので、日本アニメーション史の可視化の一端を担い、国内のみならず世界のアニメーション振興に資することにつながる。

そこで本事業では以下のような活動を行った。
①古典アニメーションフィルムのデジタル化
②デジタル動画をもとにした内容調査と文献調査
③書籍「日本アニメーション映画史」作品目録 新版データベース化
④データベース構築、公開と発表

事業概要紹介資料(PDF)
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・動画3作品(一部抜粋)
・古典フィルムアニメーション(1960年代初頭まで)の所蔵フィルムリスト[更新版]
https://kobe-eiga.net/cinema/research/

団体名:特定非営利活動法人コミュニティデザイン協議会
事業名:岩井俊雄アーカイブ&リサーチ
補助金の額:3,600千円

近年は絵本作家としても知られるメディアアーティスト岩井俊雄は、1980年代半ば以降、アートにとどまらず、テレビ番組、ゲーム、CGアニメーション、電子楽器の制作など幅広く活動し、文化庁が推進する「メディア芸術」の領域を横断するアーティストである。しかし、岩井個人が保管する作品や関連資料は、これまでアクセスが難しく、すでに劣化が進んでいるものもある。

1980年代半ば以降、日本を代表するメディアアーティストとして国際的に評価の高い岩井俊雄の作品に関連する資料の整理とデジタル化を進め、それを広く公開することを目指す。

令和4年度は、作品《映像装置としてのピアノ》(1995年)の再制作に平行して、関連する紙資料と映像資料の調査を実施し、映像資料のうち重要度と緊急性が高いと考えられるビデオテープ(ベータカムとU-matic)を中心にデジタル化を実施した。

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団体名:特定非営利活動法人ビデオアートセンター東京
事業名:飯村隆彦 ビデオアート作品のデジタル化と修復事業
補助金の額:1,300千円

実験映画、ビデオアート、メディアアート分野の草分け的存在である飯村隆彦(1937-2022)のビデオテープ作品のデジタル化及びアーカイブ作業を行った。ユネスコが警鐘を鳴らしているように、Uマチックとβカム方式など初期の磁気カセットテープの磁性体の劣化と再生ヘッドの生産停止により、今後再生が不可能になることが危惧されており、速やかなダビングとデジタル化が急がれる。

本事業では飯村隆彦の作品が収録されているカセットテープをデジタル・データに変換し、リスト化を行った上で修復を施し、その芸術的功績を次世代に残し、また国内のメディアアートの貴重な資料としてアーカイブ化を試みるものである。

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飯村隆彦 ビデオアート作品のデジタル化と修復
https://vctokyo.wixsite.com/info/iimura-archive

アーカイブ作品リスト
https://17b77fd6-d32d-4561-8d46-449417b9c65f.filesusr.com/ugd/0301c3_2794e29e7b8f4e1f918278f8dafe19c2.pdf

団体名:長崎市
事業名:清水崑マンガ原画等資料アーカイブ化事業
補助金の額:2,466千円

現在、日本のマンガが世界的に評価を受け隆盛を極める中、大人マンガの集団である「漫画集団」について、その存在が忘れられつつある。昭和期を中心に活躍した彼らは政治マンガ、著名人や演劇などの取材に本の挿絵や装丁など現在のジャーナリスト、イラストレーター、作家に類する多彩な活躍を見せている。

長崎市出身の清水崑(1912~1974)は、漫画集団の代表的なマンガ家である。朝日新聞を中心に掲載した政治マンガが好評を博し、更に『かっぱ天国』に代表される、河童が人間のようなユーモアあふれる生活を送るかっぱ漫画は社会現象となり、清水崑の代名詞ともなっている。

本事業では、清水崑マンガ原画等資料の撮影と目録の整理を行い、清水崑の個人研究及び普及活動に資する素材作りを行った。

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清水崑マンガ原画等資料目録
https://www.city.nagasaki.lg.jp/syokai/720000/724000/p040100.html

団体名:森ビル株式会社
事業名:日本特撮アーカイブ
補助金の額:3,307千円

日本特撮アーカイブは、特撮に関する中間制作物の保管・保全を第一の目的としている。

中でもミニチュアなど一次資料となる現品は、適切な環境で永続的に保存していかなければならない。また、それらの展示・講演会・ワークショップ・上映会などを通して特撮の魅力を後世に伝えることで、特撮文化の継承に繋げていくことを目指している。

本事業では、円谷英二特技監督の右腕として1942年から1965年まで、東宝の特撮専門の美術監督として活躍した渡辺明氏が、特撮映像作品の制作現場の記録として残した大量の写真、フィルム、スケッチ等の貴重な資料の調査・整理・デジタルアーカイブ(2Dスキャン/データ化)を実施した。

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調査研究活動紹介(須賀川特撮アーカイブセンターWEBページ)
https://s-tokusatsu.jp/archive/research-aw2022/

団体名:有限会社劇団かかし座
事業名:影絵アニメーションフィルムのデジタル化と公開
補助金の額:2,623千円

1976~1981年に、劇団かかし座が制作しTBS系列局にて放映された影絵映像「影絵グリム童話」「影絵むかし話」は、「厚生省中央児童福祉審議会 推薦番組」を受賞し、海外にも輸出され放映されるなど、国内外で高い評価を受けた。しかしながらその後、再放映されることなく映像原盤は当時のフィルムのまま保管され、劣化が進行している状況だった。本事業では、フィルム映像のデジタル化を行い、WEBにて公開し誰もが視聴できるよう取り組んだ。

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影絵アニメーションフィルムのデジタル化と公開について
https://kakashizafilms.wordpress.com/

団体名:有限会社タクンボックス
事業名:古川タクの作品・活動アーカイブ
補助金の額:3,744千円

1964年から個人作家として短編アニメーションを制作してきた古川タクの作品・関連資料のアーカイブを実施した。作家が個人保管していたフィルム・資料を、継続的に調査、管理、デジタル化、公開していくための体制を整え、フィルム検査・デジタル化、資料整理、リスト作成、作家ヒアリング、ウェブサイトの立ち上げ、簡易アーカイブマニュアルの頒布を行った。

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TAKU FURUKAWA ARCHIVE
https://archiveanimation.wordpress.com/

   

※URLは2023年5月10日にリンクを確認済み

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